レセプションから安心!イギリスの小学校の申し込み方法と選び方を徹底解説します。

レセプションって何?

満4歳から始まる小学校の準備期間の学年です。

【イギリス小学校の概要】

  • イギリスの公立小学校は9月の時点で満4歳の児童からスタートします。日本のように校区で学校が決まるわけではなく、家庭ごとに希望の学校を選びます。
  • 満4歳児のクラスはreceptionと呼ばれる本格的な小学校教育のための準備期間の1年です。お勉強というよりは、集団生活の慣らし期間。
  • 一年生はyear1,二年生はyear2…と数えていきます。レセプションは言うなればyear0のようなものです。
  • カリキュラムは各学校によって変わりますが、6校見学したところの印象では、お絵かき、本読み、phoenixなど遊びを通した学びが色濃く、教育にやや力を入れる日本の幼稚園のような雰囲気です。
  • 公立小学校は無料で就学できます。
  • 申し込みは各自治体からレターが届き、記載されている手順通りにオンラインで登録から申し込みまで済ませます。

平凡妻の息子はカトリック・スクールのレセプションに通っています。

人それぞれこだわる点は変わりますが、個人的にこれは見ておいたほうがいい!というポイントをまとめます。

何を基準に選べば良いの?
通学距離を念頭に、子どもの特性と先生の雰囲気を見ましょう。
イギリスでは基本的に、year5=10歳になるまでは親が毎日送迎します。
毎日の通学が負担にならないことは必須です。
それだけではなく、近ければ近いほど希望校の候補者のリスト上位に入れてもらえるため、希望が通りやすいメリットもあります。
例えば、活発なお子さんならプレイ・グラウンドが広く、放課後のスポーツ・クラブが充実している学校。
室内遊びが好きなお子さんなら、図書室やアート&クラフトが充実している学校を選ぶなどです。
また、大規模校がいいのか、少人数がいいのか、学校見学の際に一クラスの規模を把握しておくのも吉。
白人社会の保守的な田舎に住んでいるので、息子をできるだけマイノリティにさせたくない考えから、国際色が比較的豊かなカトリック校に決めました。
カトリック校は母数が少ないため色々な人種が集まりやいのと、過去に、外国人児童を受け入れた経験が他校より豊富だったことが決め手でした。
【平凡妻の希望リストは以下】
①近さ
②国際色が豊か
③小規模で落ち着いた雰囲気
④展示物の充実度←子供たちの学習実績を可視化しているから
【希望から除外した点】
①広い校庭
②学習への熱意
③スクールクラブなど共働き家庭への配慮
駐在家庭と永住される方では教育に求めるものが多少変わるかと思います。
いずれ日本のカリキュラムをスタートすることを考えると、イギリスでは極論、楽しければそれで良し。
学習項目やクラブ、設備などにはそこまで熱心にはなりませんでした。
通う子の本人の意思と雰囲気だけで決めたといっても過言ではない…。
学校見学は、各学校のサイトにSchool Open Dayの案内が乗っています。メールか電話で予約を取ります。こちらは保護者全員が対象で団体で見学。
個別にSchool Visitをお願いして個別に見学することも可能です。
校長先生やレセプションクラスの先生と話す時間で、人柄や相性を吟味するのがおすすめです。
というのも何かあった際、校長と直接話す機会は思っているより多いから。
日本では、まず何かあれば担任、次は学年主任、最終的に教頭と校長とラスボス的に対処するイメージですが、校長と直接話をする機会は日本より多い印象を受けます。
実際、候補に入れていた学校のひとつは、校長先生を理由に候補から外しました。
異文化理解に浅い印象を持ったこと、厳しい雰囲気を感じ取って息子が緊張した様子だったことが理由です。
息子に何かあった際、ネイティブではない私たち親子にとっては、人柄や相性の良さがコミュニケーションを簡単にしてくれると今までの生活で実感したからです。
学校見学の際、多くの学校で高学年の子供たちがガイドしてくれました。
そこでは子供たちの様子を見て、
「この学校の好きなところは?」など、積極的に質問してみるのも良いと思います。
 
申し込みと手続きの手順は?
District councilから送られるレターに倣いましょう。
英語が苦手な方は頭が痛くなること必須。ゲロ吐きそうになりつつやったので、簡単にフローをおさらいします。
※エリアや時期によって変わると思いますので、参考の一つとしてお納めください。
 
  1. 10月ごろ各自治体からの学校案内のレターを受け取る
  2. 手順に従ってオンラインのアカウントを作る
  3. オンラインで子供と保護者情報、National insurance number、現住所を証明する写真の添付、障がいや兄弟の有無などを入力
  4. 希望を第一候補から第六候補まで志望動機とともに入力
  5. 締め切り日までに必要事項を全て入力し、アカウントから申し込みを完了。別途メールでcountry tax billを自治体指定のアドレスに送信
  6. 3月中旬に結果をメールで受け取る
  7. 希望通りならそのまま確定ボタンを押して完了。希望が通らずウェイティング・リストに入りたい場合や、希望校を変更をする場合は、締切日までに再度入力。
  8. 結果を受け取り、確定ボタンを押す
  9. その先は各校と直接やりとり

平凡妻のエリアでは6校まで希望が出せました。

人気校で難しそうな場合でも、第一希望から順番に書かないとウェイティングリストに入れないので、遠慮せず書き込みましょう。

ポイント制で振り分けられるようですが、通学距離が優先で考慮されるようです。

ロンドンでは良い学校に入れるために、わざわざ引っ越すこともあるとか。

その他は、

  • 宗教
  • 兄弟が既に在籍しているか
  • 障がいの有無
  • 何らかの事情のある生い立ちであること

など、総合的に判断して優先者が決めらます。

養子縁組をした友人曰はく「うちは何かない限り第一希望だと思う。」とのこと。素晴らしい。

ハァ~…ゲッソリ。
何がゲッソリって、大量に目を通す項目や必要書類が多い上に、インストラクションが分かりずらく不親切だからです。
友人のイギリス人ですら、
「自信ないから友達とやった。」
「返事が来ないからちゃんとプロシードしたか不安で電話した。」
と宣う…。
一人でやってみた感想としては、何度か精読して確認しないと、確定ボタンや書類の後半にチョロっとある大事な締切日を見逃したりします。
要 注 意 !!
本日は、これからスクールを申し込む親御さんに役立つ実用記事でございました。
あー。思い出すだけでキツイ。
では、頑張って下さい!
※各自治体や年度ごとに変わるかと思いますので、情報精査をお願い致します。
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