イギリスはメシマズ大国として不動の地位を築いているイメージがありますが、大都市ロンドンの食事事情は急速に発展し、今や国際色豊かでおしゃれで美味しいレストランは数えきれない。
…いや違う。
数えるほどにはあると思います。
渡英してから何度かロンドンに行き結構な数の失敗を重ねて見つけた「ここは本当に美味しいから、日本の友人が来たらぜひ紹介したい!」とうお店をまとめました。
おすすめのレストランとカフェで、おいしいロンドンをぜひ体感してください。
Burger&Lobster
https://www.burgerandlobster.com/
ロンドン市内に6店舗を構えるロブスターとハンバーガーのレストラン。
生け簀に泳ぐロブスターを掬ってそのままキッチンで掻っ捌いてテーブルサーブされます。残酷さは新鮮さに繋がるよね。
「Grill or steam?」
ここでの絶対法則はロブスターのsteamを頼むこと。
イイデスカ~?モイッカイ言いますがoriginal whole lobsterのsteamデース。(いや好きなの食わせろや)
間違ってもGrillを頼んではいけません。(いやだから好きなのagain)
イギリスに火加減を求めてはいけないのです。バーガーはバーガー以上でも以下でもない味なのでシカトしましょう。
生け簀からネットですくいあげられたロブスターは文句なくプリプリで美味しいです。以前大人数で訪れた際、1時間前まで元気にウヨウヨしていたロブスターの生け簀が空になり我々の胃袋へ収まりました。
アーメン、ロブスター
ロンドンに留学してイギリス料理は色々食べたけどここしか旨くなかった、とのたまって日本に帰った人を私は知っています。
残念ながら既にイギリス料理でおすすめできる店はBurger&Lobsterでネタ切れしました。
余計なお世話ですが手がベッタベタになるのでカップルのデートには不向きです。
Golden Dragon
スミマセン、画像は著作権の関係で乗せられませんでした。下記のリンクから飛んでください。
Leicester square駅の中華街にある北京ダックがぶら下がっている本格中華レストラン。
この店はDim Sum,つまり点心が名物です。横浜中華街の高級レストランの点心に並ぶクオリティー。
全部美味しいけど、何とおすすめは焼き餃子。皮は分厚い手ごねのもちもち、あんの豚肉がパンパンでプリプリ。
日本の焼き餃子とははっきり違う食感ながら、味は共通するものがあります。
いつも混んでいるので12時ピッタリの入店推奨。
平凡妻は日本の某餃子県に住んでいたことがあり、そこではJR駅前に餃子像というどこの変態が有難がるのかさっぱり解せない銅像が建立され、女子高生は下校時に餃子を食べに行くという変わった風習があるような、つまり餃子愛に窒息しそうな県の各種餃子を凌ぐ美味しさ。
ロンドンに餃子留学してほしい。
宇都宮のみんみん、お前だよ。
日式の丁寧な接客を愛する方に忠告ですが、サービスは大変おおらか、いやまぁふてぶてしい、はっきり申し上げると誰が客なのか分からない感じですが、味で勝負の店です。
ロンドン中華街の点心の中で一番おいしかった。似たような〇〇ドラゴンという中華店がいっぱいありますのでお間違えのないよう。
Golden Dragonです!金!龍!
Ottolenghi
今回ご紹介するなかで一番イギリスらしく女の人が好きそうなお店。
ロンドン市内に何店舗かコンセプトが異なるショップがありますが、おすすめはNotting Hill店です。
静かでこぢんまりしており、キラキラしていないバB…いや婦人でも臆することなく入れます。
ヨートム・オットレンギさんというイスラエル系のおしゃれスーパースター料理人が開いた、ロンドンで感度の高い若者に人気のデリカッセン。
「中東っぽい味は苦手。」とか言わないでください。ここは、モダンブリティッシュ&ミドルイーストのコラボ的な完全な洋の味です。
日本で例えるなら湘南のBill’sや表参道パンケーキのegg’n thingsなどを一度は食べたい方にお勧めです。
スパイスやスーパーフード、ビーガンプレートなど平均的日本人にはややオシャレすぎる&意識高すぎる味ではありますが、口の中をイギリス化するには良い。
むしろ、これを食べて美味しいと思えない自分は女子(つーか婦人)として失格なのではないかと錯覚しそうになるくらいカワイイ&おしゃれなスイーツばかりがギッシリと並んでいます。
デリ式で、ケーキ・パン・お惣菜など食べたいものをプレートに取るか、店内のライトランチもオーダーできます。
美味しいカフェはロンドンにたくさんありますが、雰囲気も含めて平凡妻はここが一番好きです。おひとり様でもOKな雰囲気がボッチには心地よい。
何冊もレシピ本を出版してはスマッシュヒットを飛ばしています。平凡妻は友人のお誕生日にオットレンギさんの本を贈りました。
Venchi chololato and Gelato
https://uk.venchi.com/our-gelato
コヴェントガーデンにあるイタリア系ジェラートショップ。店員さんもほとんどがイタリア人。その名の通りチョコレートが一押しです。
というかチョコレートの味やコクが強すぎて、ダブルにして一方をフルーツやバニラにするとその味を感じられなくなるほどチョコがスーパー・ストロング。
濃い。日本ではまず食べられない濃さ。
ラムレーズンとチョコのダブルを頼んだ結果、私の口は最後までラムレーズン・フレーバーを感知できませんでした。口のなかでレーズンが無味のままゴソゴソしていました。というわけで、チョコが激しくお勧めです。
ご旅行の際はここでジェラートを食べ、お土産にチョコレートを購入するコースはいかがでしょう?
CAKE & BUBBLES by ALBERT ADRIA
世界中の人に食べて欲しいものがここにある(真顔
それは、熟成されたフランス製クリーミーなチーズをヘーゼルナッツとホワイトチョコレートでコーティングした、シャンパンに合う大人のチーズケーキ。
この味は他を探してもどこにもない、ここでしか買えない個性的なチーズケーキです。
びっくりするのは、チーズ部分は甘くないこと。
付属された小さなビスケットで柔らかくなった生地をすくって食べる(!)のですが、甘いのは周囲のコーティング部分とビスケットだけで、チーズには塩気があります。
甘くてしょっぱい、複雑でゴージャスな味のチーズケーキ。
ロンドンに行くなら必ず寄りますが、オンラインでも注文できます。
実はイギリスで食べたスイーツのなかで1番好きです。
2番手はフォートナム&メイソンの地下1階ベーカリーのバニラ・カヌレです。こちらもおすすめ。
カフェとショップはホテルのラウンジに併設されています。リッチ&ポッシュな雰囲気ですが、スタッフもフレンドリーだしケーキだけ買って帰ることもできます。
アフタヌーンティーもできます。
以上、おすすめのロンドンのカフェ&レストランでした。
はてはて。イギリスへ愛を感じる在英邦人あるあるだと思うのですが、その愛をこじらせた結果、
イギリスは食事がマズイんでしょ?
と、イギリスについて何も知らない日本人仲間にせせら笑われるとムッとして、
違うモン!美味しいものもあるモン!とプンスカしてしまう現象を、私は半ばダメな男を庇う女の心情と重ねてしまいます。
…そりゃあマズイものしかない国もダメなところしかない男もこの世には存在しないので、正直めっちゃ頷きたい意見ですが今回は頷きません。
なぜなら今回ここでご紹介したお店の全ては、日本では食べられないめちゃくちゃウマイものだからです。
ロンドン、いつも美味しいものをありがとう!!
あとは不味いものをいかに減らしていくかだな!←雲の上から目線
イギリスに来られてまだ間もなく(在英期間が長くなればなるほど恐らく慣れるから)、不味いものに辟易している方はこちらの記事をどうぞ。
イギリスが悪いのか、自分のジャパン式の舌が悪いのか、考察するきっかけになります。↓
あれ?最後に気が付いたんだけど、burger&Lobster以外ぜんぶ移民フュージョン系じゃなかった…?(小声)
在英の方向けにスーパーのおすすめの品も書いています↓