モス、moth、それは忌まわしき衣食い害虫です。平凡妻は日本では見かけたことがなく、イギリスに暮らして初めてお目にかかりました。全然嬉しくねぇ。
米粒サイズの薄茶色の羽虫で、飛ぶスピードは超~鈍足。生息地は古いカーペットやカーテン、カシミヤやウールの天然素材の衣服、またはホコリが積もりやすいソファの下。
成虫がこれらの布地に卵を産み、(オエー!)卵からかえった極小のイモムシ的赤ちゃんがムッシャムシャ繊維を食べて(ギャーッ)成虫化します。
…そんなのいないよ?とおっしゃるイギリス在住の方、それはとても幸運な方です。平凡妻は2軒の家に住みましたがどちらも出ました。多くの友人も出る、とため息交じりに話しています。
出ない家のほうが少ない、絶対。
今まさにこの害虫に悩まされている方、またはイギリスに長期滞在される方、またはニットを保有されている方は今すぐモス対策することを強くお勧めいたします。
放っておくと大変な目にあいます。私のように…。
やることリスト
- 家の中ですでに発見してしまった場合、クローゼットの衣類を全て点検することをお勧めします。どこが根源になっているのか確認するためです。重点的に見るものは天然素材の衣類です。カシミアとウールが大好物。
- 喰われてしまった衣類をよけ、ビニール袋に密封。産みつけられた卵を殺す必要があります。ビニール袋のまま冷凍庫で一晩おくと寒さで死にます。または、モス用殺虫剤をかけて干す。
- 衣類が無事だった場合、おそらくカーペットかカーテンです。もしくはぬいぐるみや、アンティーク品など。掃除機をかけた後、モス用殺虫剤を全面に吹きかけます。
- しばらくするとまたすぐ沸きますので、3カ月毎に殺虫剤を撒くことが効果最大。クローゼット用モスよけは売っていますが、あまり効きません。スプレー式一択です。画像トップのスプレー、直接噴射OK!コレ最&高。今すぐamazonでポチ推奨。
ゴキブリと一緒で、一匹いればその背後には倍以上の卵と幼虫があなたの、そして平凡妻の家に生息しています。
昨晩2匹仕留めました。
小さな羽虫が壁にとまっているのを見つけたら、それはモスとの闘いのゴングが鳴ったとき。時は来ました。殺っちゃてください。
イギリスにいる限りモスとの出会いは可能性∞無限大∞卍
最後になりますが、放っておいた人の末路=平凡妻の体験談をば。
つーか、そもそも平凡妻は引っ越し当初、アレがモスって気が付いていませんでした。
「なんか~殺しても殺しても最近羽虫多くない?」くらいに呑気にお菓子食べてたワケです。あの時のノンビリ野郎に耳元で囁いてやりたい。
「先生!!独身時代に買って大事にとっておいたウン万のセーターとコートが大変危険な状態です!!They are about dying!」
「ジョンスメドレー、ご臨終です。」って。
こうして多くの命が天に召されました。
臭いものには蓋をして都合の悪いものはスルーするのがモットーな人生、ここに来て大痛手を負う。独身時代、セレクトショップで社販で購入したほぼ全ての、全ての洋服、帽子や手袋など約15L×3袋はゴミ箱へ逝きました…。
マジで全オレが泣いた。総額100万くらいかな…。
メンタルボッコボコの平凡妻ですが冬に向けてカシミアセーターを一枚新調しようと思いまして、最近twitterでフォロワーさんにおすすめののブランドを教えていただきました。
今まではモスに喰われたショックと虎&馬でユニクロばかり着ていたのですが、ベーシックなものを長く愛用したくて。
じゃあ買おう!とならないのがここイギリス。まずは買う前にクローゼットにモスがいないか要確認です。一匹でもいたら100%殺られるから。
イギリスはこれから長ーい長い、長すぎる冬がやってきます。マジでwinter、very long lasting。今朝は気温12度。さっぶい!まだ8月だよ…?
セーター必須が本格化する前にぜひ皆様モス対策を。日本だとムシューダがありますが、こちらではモススプレーで応戦です!戦いの火ぶたは切られました。
この冬、被害に遭われる方が一人でも少ないことを祈ります。
ほんじゃ、Have a lovely afternoon x ←ウッザァ
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