駐在妻を自慢してくるウザイ女って本当にいるの?

  • 2019年8月4日
  • 2019年8月20日
  • コラム
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タイトル通り、本日は穏やかな話ではありません。どうやら駐在妻というものは嫌われるタイプの人間が多くいるらしい。果たして本当なのでしょうか?今のところ平凡妻は意地悪な駐妻ヒエラルキー社会とは無縁な生活を送っています。(日本人がゼロの田舎住まい。)

ただ、正直に申し上げれば平凡妻はリアルで会う初対面の方に駐在妻であることをあまり明かしたくありません。

なぜなら駐在妻というと「セレブなの?いいわねぇ~。」などと目を細められるか下手すると無言で嫉妬されたり、ちょっとイギリスの生活について話すと「自慢?」などと悪口を言われる可能性があるからです。

そうでなくとも「自分で何の努力なしにイギリスに住んでやがる男に乗っかってきた女。」と思われる可能性はあります。

でもちょっと待ってください。この世は間違っている。そんなつもりは断じてない。リッツでAfternoon Teaしたのちポッシュな英会話レッスンに通いイングリッシュローズが飾られた邸宅に帰るマダムは一握り。

日本でも茶房でお抹茶すすってお琴教室に通い玄関に活!みたいな生け花を飾っているババアはあんまりいないと思います。自慢できる生活なんて送っていないし、そんで何も希望して来たわけでもない。

まず前提として我が家は中流サラリーマン家庭です。

よくあるギリギリではないけど贅沢は禁物の家庭。イギリスに出向してからはやや余裕が出ましたが今貯金しないと帰国してから馬車馬のように働かないといけないので調子に乗るべからず。

駐在家庭はお金持ちとイメージされやすいのかもしれませんが、お給料というよりおそらく会社から出る家賃補助などの生活のコストカットのおかげで余裕が生まれるだけかと思います。というわけで、リッツは私を呼ばなかった。

先日は起床したあとまず息子をナーサリー(保育園)に送り届け、シリアルを牛乳で流し込みポストオフィスへ出発。e-bayという中古サイトで売りさばいた息子の靴と洋服を発送。「よっしゃあ!これで£15ゲット。」とホクホクしながら帰宅。いそいそと今朝「オシッコォォ!」と放り投げられたお漏らしパンツを手洗い…あとは細切れの家事が続いていく。毎日似たような日々のくり返し。

つまり、日本にいる時と何ら変わりません。ちょっと歩く道がおしゃれだったりナーサリーの先生やポストオフィスのおばちゃんと英語で話してる時は何となくカッコイイ気分に浸ることはあるにせよ。

もし「いや、アッシぜんぜんリッツ行くけど。週1で。顔パスざます。」という奥様がいらっしゃいましたら素敵すぎるのできちんと嫉妬されてください。Roland曰く嫉妬はイイ女のアクセサリーらしいです。う、羨ましい。

でも金持ち風は自分の内部に秘めておいてくださらないと、平凡妻のような駐在妻まで偏見を持たれるのでぜひご注意いただきたい。

駐在妻の生活は孤独です。賑やかなロンドンにいても英語はBGMのようで日本語ほど届かない。耳にも、心にも。

そしてイギリス生活をサポートしてくれるイギリス人のパートナーや友人や、エージェントの人間は最初から一人もいないのです。病む人が多いのも納得。

日本人が誰もいない町で今日もひとり、星野源のオールナイトニッポンを聴いて洗濯物を畳みます。場所が変わっても結局はその人に合った生活の形が造られるのだな。

よく国際結婚で永住される予定の方と駐在妻は同じ日本人仲間なのに世界を相容れないと聞きますが本当なのでしょうか。今のところ日本人の友人が皆無なので真相は分かりませんが、だとしたら双方に誤解が生じていそうです。少なくとも母語が日本語なだけで打ち解けるのは早そうなんですけどねぇ。

駐在妻であることを自慢している方は見たことがありませんが、いるとすれば超絶アタマがおかしい方なのでしょう。駐在妻の風評被害を減らすためにも、大人しくしててくれよな!

人のふんどしで相撲を取らぬよう、謙虚に生きる。コレ基本やぞ。

さっ、パンツ干してこよう。