イギリス人のママ友3人が我が家にやってきてお茶とガールズトーク(齢over40)を楽しんでいた時のこと。
一人の友人が「I love your wide leg trousers.」とパンツを褒めてくれました。彼女とは洋服の趣味が合うのでイギリスに来てからはおすすめのショップやセール情報を共有し合う仲で、自他ともに認めるファッション大好き仲間です。
平凡妻もセレクトショップで働いていたのでデザイナーやブランド知識は無駄にありとても話が合います。そんな彼女は浮かれていた平凡妻に言い放ちました。
「Our style is not popular among the boys.」ガーン。一瞬でテンション落ちること言うなよ。私たちのセンスってモテないよねってことです。
確かにワイドパンツはモテ的にはよくない。聞けばご主人には履くのを止められているらしい。あまりにもsexyじゃなさすぎる、と言って。(え、アタイ履いてるよ?日本全国の女はたぶんワイドパンツ履いてるよ?)と心で呟きますが確かに色気は皆無。
そこからイギリスのモテ談義が始まりました。彼女たちが言うにはNo List的なコレはアカンみたいなものがあるらしいです。
・オーバーサイズジャケット
売れない80’Sのロックシンガーみたいで男受けは最悪らしい。持ってます。
・ワイドパンツ
プリっとしたヒップと足の形が見えないうえにパンツスタイルは色気なし。パンツを履くならスキニージーンズが間違いない。
・胸と足を両方露出した服
セクシーではなく単に簡単にヤレる女だと思われる。
・スパンコールやビジュー、ラインストーンが過剰に付いた服
偽物のキラキラはtrashy=アメリカ英語のゴミ=trashをもじった意味で、安っぽくてゴミレベルに粗悪で悪趣味。イギリスではゴミはrubbishです。そんなことよりアメリカをバカにしすぎだろうよ。
その他はネイルカラーは赤または塗らないで髪型はブロンドのセミロング、前髪はなしでメイクは薄めが間違いなくモテる!だそうです。こう見ると「保守的であれ。」という意味では日本とそんなに大きく変わらない気がしますが、日本のモテはもっと分かりやすい気がします。
日本人男性もイギリス人男性も女性に「女性らしさ」を求めます。
イギリス人男性の求める「女性らしさ」はセクシーさですが、日本人男性はここに清楚さ、幼さ、さらにひっそりと処女性を求めてくる厚かましいヤツが多い。
その結果、お砂糖まぶした感のシュガリーなパステルカラーやふんわり素材のワンピースの女子アナスタイルを三十路を超えても頑張って着る女性がきっと大勢いらっしゃる。やめちまえ!と平凡妻は心で叫びます。
本当に好きなら良いですが、好きでもないものを男にモテたいためだけに着ているのならそれは全然素敵ではありません。ババアになっても少女的カワイイを求めてくる野郎がそもそも間違っているのだ!
そういうのは全て深キョンに任せておけば良い。
という強気な平凡妻も乙女だった若いころはナチュラル系モテを狙い宮崎あおいちゃんに憧れていました。当時は森ガールなる妖精のような清楚なファッションが流行っており、何を思ったのか頭に鳥の羽のカチューシャを着けていた気がする。…マジで頭イカれてた。
鳥の羽なんか付けてモテようとしていた奴は間違いなく全世界共通でモテない。もしワンチャンあるならアマゾンの奥地あたりでしょうか。
そして憧れの宮崎あおいちゃんは不倫略奪結婚に走った。一見して清純の塊のような女だが不倫温泉旅行に出かけシレっと今でもピュアそうな顔で映画界に君臨している。あのタイプが一番怖いがモテます。
ということで、本日も男ウケは全無視して好きな服を着ます。もうモテなくてもいいのは何てラクなのでしょう。
自分だけのためにするおしゃれはとても豊かで楽しい。
「Kateもワイドパンツ履けばいいのに。」と言いながらも、ご主人のためにそれをしない彼女を、とても可愛らしい、と思う今日この頃。
今日も彼女のうちに遊びに行きましたが、スキニーパンツを履いていました。
カワイイ。その心意気がモテには必要!
彼女たちに聞いてみた。「イギリス人男性でモテる男って?」
All :「Sense of humor.」
ということで、「つまらない男に用はなし。」というのは日英共通です。